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NURSE STORY × MONEY & FREEDOM
消化器内科で見た「まさか私が」
看護師10年で出会った患者さんたちと、
お金より先に気づいた「自由」の話
元看護師・プチFIREブロガー「はと」の実体験
この記事の目次
看護師として働いた10年間のうち、約6年間を急性期病院の消化器内科で過ごしました。今日はその頃の話を書こうと思います。正直、思い出すのは楽しいことより、しんどかったことの方が多いです。それでも、今のわたしの「お金」や「自由」に対する考え方は、間違いなくあの病棟での経験からできています。
プチFIREを目指して投資をしてきた話や、新NISAの活用法はこれまでも書いてきました。でも今回は少し毛色を変えて、「なぜわたしがそこまでして自由を求めるようになったのか」という、原点の話をさせてください。
1. 消化器内科という現場で見てきたもの
消化器内科の病棟には、本当にいろいろな人生を背負った人がやってきます。がん治療のために入退院を繰り返す人、肝硬変で体がむくみ続ける人、身寄りがなく面会に誰も来ない人、認知症を併発して自分の言葉で状況を説明できない人。
【事実】消化器内科は、がん・肝疾患・炎症性腸疾患など慢性から急変まで幅が広く、入院期間が長引きやすい診療科のひとつです。長期の関わりになる分、患者さんやご家族との距離も自然と近くなります。
1年目に元気に外来へ通っていた患者さんが、3年目には亡くなっている。そんなことを何度も経験しました。先生からの病状説明の場に同席することも多く、「余命」という言葉をご家族に伝える瞬間に何度も立ち会いました。
2. 「まさか私が」と受け止めきれない人たち
病状説明の後の反応は、本当に人それぞれでした。泣き崩れるご家族。何が起きたのか、まだ頭が追いついていないような、呆然とした表情でベッドに座っているご本人。「まさか自分が」という言葉を、わたしは数え切れないほど聞いてきました。
治療に前向きに取り組む人もいれば、諦めたように自暴自棄になってしまう人もいました。どちらが正しいということはなくて、それぞれの人がそれぞれのやり方で、突然目の前に現れた現実と向き合おうとしていたんだと思います。
【私見】正直、当時のわたしには「どんな言葉をかければ正解なのか」ずっと分かりませんでした。今振り返ると、正解の言葉を探すこと自体が違っていて、ただそばにいて、その人のペースを否定しないことしかできなかったんだと思います。
3. 怒りや暴言の裏側にあったもの
きれいごとばかりではありません。認知症の患者さんが点滴を自分で引き抜いてしまったり、便を体中に塗ってしまったり。夜勤中に暴言や、時には暴力を受けたことも一度や二度ではありませんでした。正直、あの頃は「なんでこんな思いをしてまで」と感じたことも多々あります。
それでも今思うのは、その行動の裏側には、その人なりの苦悩や不安、恐怖があったんだろうということです。自分の体や記憶が思うようにならない怖さ、知らない場所で知らない人に囲まれている不安。全部を理解できたとは言えませんが、少なくとも「この人は悪意でやっているわけではない」と思えるようになったのは、看護師を続けたからこそだと思っています。
4. 人はいつか死ぬ。だから「選べる自由」が大切だと思った
楽しい思い出は正直少なかったです。でも、あの病棟での日々を通して、わたしの中にひとつの考えがはっきりと残りました。
結局、人はいつか死ぬ。
だからこそ「今、自分が一番いいと思える選択」を取れることが大切なんじゃないか。
仕事が好きならその仕事に打ち込むのもいい。家族との時間を何より大切にするのもいい。1人でふらっと旅行に出るのもいい。全部を同時に選ぶことはできないから、せめてその時々で「自分が選びたいものを選べる自由」だけは持っていたい。そう思うようになりました。
下の表は、病棟で出会った方々の姿から、わたしが感じた「後悔につながりやすい状態」と「後悔が少なそうだった状態」を、自分なりに整理したものです。
| 場面 | 後悔につながりやすかった状態 | 後悔が少なそうだった状態 |
|---|---|---|
| 病状の受け止め方 | 「まだ大丈夫」と先延ばしにして向き合う時間が短かった | 早い段階から家族と本音で話せていた |
| 仕事とお金 | 「元気になったらやろう」と我慢を重ねていた | やりたいことに我慢せず時間とお金を使えていた |
| 家族との時間 | 仕事優先で家族との時間を後回しにし続けていた | 忙しくても意識的に家族との時間を確保していた |
| 選択の自由度 | お金や体力の制約で選びたい選択肢を選べなかった | お金や健康の余裕があり、選びたい方を選べていた |
※あくまで元看護師個人の経験からの整理であり、医学的・統計的なデータではありません。横にスクロールしてご覧いただけます。
5. 自由になるにはお金が必要だった
「選びたい方を選べる自由」を持ちたい。そう思ったとき、避けて通れなかったのがお金の問題でした。看護師になりたての頃のわたしは、恥ずかしながら一時期かなりの浪費家で、お金のことをきちんと考えたことがありませんでした。
そんなわたしが変わるきっかけになったのが、『3000円投資生活』という本との出会いです。そこから節約と投資について学び始め、旧NISAでの積立投資をスタートしました。結婚式や新婚旅行も、必要以上にお金をかけず、その分を将来への投資に回すことを選びました。
【アクション】「今すぐ大きく変える」必要はありません。まずは家計の固定費を見直す、新NISAのつみたて投資枠だけでも始めてみる、といった小さな一歩からで十分です。大切なのは、我慢を重ねすぎず、自分の選択肢を狭めないお金の使い方を意識することだと感じています。
娘が小学校に入学するまでに資産3,000万円という目標を立て、今年その目標を達成することができました。今は下の子が小学校に入学するまでに5,000万円を目指しています。もちろん相場環境など運の要素もあったと思いますが、それ以上に、毎日コツコツと学び、実践してきた積み重ねが大きかったと感じています。
6. 今日からできる、後悔を減らす小さな一歩
看護師として働いていた頃、いろいろな人生の終わり方、そしてその手前にあるたくさんの葛藤を見てきました。暴言を浴びせられたことも、答えのない病状説明の場に何度も立ち会ったこともあります。楽しい思い出は少なかったです。それでも、今のわたしの考え方の土台は、間違いなくあの10年間でできています。
人はいつか必ず死にます。だからこそ、今この瞬間に「自分が一番いいと思える選択」を取れる自由を持っていたい。そのための手段のひとつが、わたしにとっては投資であり、資産形成でした。
【アクション】今日からできること】
・家族と「もしもの時」の話を、重くなりすぎない範囲で一度してみる
・我慢している「やりたいこと」をひとつだけ書き出してみる
・新NISAやiDeCoなど、将来の選択肢を広げる仕組みを一つ調べてみる
投資には元本割れなどのリスクがあり、成果には個人差があります。この記事はあくまでわたし個人の経験と考え方を綴ったものであり、特定の行動を推奨するものではありません。最終的な判断は、ご自身の状況に合わせて行っていただければと思います。
それでも、もしこの記事が「自分にとっての自由って何だろう」と考えるきっかけになったなら、うれしく思います。
まとめ|「まあまあいい人生だった」と思えるように
正直に言うと、人生の最期に後悔がゼロという人には、看護師をしていた10年間でほとんど出会えませんでした。誰の中にも、多かれ少なかれ「ああしておけばよかった」という気持ちはあるものなんだと思います。だからわたし自身も、最期に後悔がゼロになるとは思っていません。
それでも、最後の瞬間に「まあまあいい人生だったな」と、少しでもそう思えたら。そのために今できることは、意外とシンプルなんじゃないかと感じています。娘や、お腹の中にいる第2子、妻との何気ない一日一日を、当たり前だと思わずに大切に積み重ねていくこと。そして、ここまで育ててくれた両親への感謝を、言葉や形にして返していくこと。派手なことじゃなくていい。今日の夕飯を一緒に囲む時間、娘の送り迎えの中でのちょっとした会話、そういう積み重ねこそが、後悔を減らしてくれるんじゃないかと思っています。
【私見】お金や資産形成の話をしているようで、結局わたしが一番伝えたいのは「今日という日を大切にしてほしい」ということなのかもしれません。資産形成は、あくまでそのための手段のひとつだと思っています。
この経験は、看護師をしていなければ得られなかったものです。あの現場で出会った患者さんたちやご家族の姿が、今のわたしの生き方や、お金・時間との向き合い方を作ってくれました。だからこそ、同じように「限られた時間の中で、後悔の少ない選択をしたい」と考えている方と、これからも繋がっていけたらうれしいです。子育てをしながら、資産形成に励みながら、看護師をはじめ忙しい仕事をしながらでも自分らしい自由を目指す方々に向けて、これからもこうした発信を続けていきたいと思います。
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